ワニを食べたことがありますか？～備北地方の郷土料理～

こんにちは！

はとです！

突然ですが、郷土料理としてワニが食べられているところがあるのをご存知でしょうか？

ワニと言ったら多くのひとが、は虫類のワニを思い浮かべると思います。

ここで言うワニは、「サメ」のことです。

山陰地方や備北地方の方言でサメのことをワニと言います。
おそらく山陰地方から伝わったのだと思われます。
鳥取の昔話に、「因幡の白兎」という物語がありますが、そこに出てくるワニもサメのことです。

そんなワニですが、広島県の北部、三次市や庄原市の郷土料理です。
さて、サメはどこに住んでいる生き物ですか？

海ですよね。

地図を見るとわかると思いますが、三次市や庄原市は海に繋がっていません。
それでは、なぜ内陸である三次市や庄原市の郷土料理がワニなのでしょうか？

それは、三次市や庄原市がサメが多く取れる山陰地方と繋がっていて、山陰の漁師がフカヒレを取ったあとのサメの肉を三次や庄原に売りにきたためサメを食べる文化が生まれました。

海から遠い三次や庄原では、魚は塩漬けにして送られてきていましたが、サメは保存性が高くて腐りにくいという特徴があるので、お刺身で食べることができます。

三次や庄原のような山間地では、刺身で食べることができる貴重な魚だったんです！

今でも三次や庄原のスーパーなどで買うことができます。

気になるのはその味ですよね。

果たしてワニはどんな味なのか・・・

包丁を入れた感じでは、少し硬いような印象を受けました。

そして、いざ食べてみると・・・

柔らかくておいしいです！
口の中で溶けるような感じです！

広島に行くときはぜひワニを食べてみてください！

三次市のスーパーでワニを購入したのですが、「静岡県産」でした。
少し驚きました。
調べてみると、有名な漁港で取れたサメが備北地方*1に集まるようです。

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