鵺(ぬえ) ~石見神楽~
こんにちは!
はとです!
皆さんは石見神楽を知っているますか?
中国地方の特に島根県や広島県ではよく知られてる「神楽」という伝統芸能の1つです。
今回は、石見神楽の中でも私のお気に入りの演目
「頼政」
をご紹介したいと思います!
ほととぎす 名をも雲井に上ぐるかな 弓張り月の射るにまかせて
あらすじ
平安時代末期、毎夜丑三つ時に黒い雲がどこからともなく現れて、御所を覆いつくすと、帝がひどくうなされるということが続き、ついには病気になってしまいました。
側近たちも困り果て、かつて源義家という弓の名手が弓を鳴らして怪事をやませたという事例に則って、源頼政という弓の名手を御所に呼び寄せます。
源頼政は鬼の頭領を倒した源頼光の子孫です。
頼政は頼光のころより伝わる弓矢を持ち、家来の猪早太を連れて御所へと参上します。
頼政は帝を苦しめる得体の知れないものを退治せよと命じられます。
夜になり、その日もまた黒い雲が現れます。
源頼政が弓を射ると見事に命中し、苦しめていたものが姿を現します。
その姿は、顔は猿、胴体はたぬき、手足はトラ、しっぽはへびという奇妙な妖怪でした。
この妖怪の名は「鵺(ぬえ)」というものです。
射られた鵺は雲から落ちてきました。
そこを家来の猪早太がとどめをさしました。
源頼政が帝に鵺を退治したという報告をしたところ、
帝は大喜びして自分の娘である「菖蒲御前」をお嫁にあげると言いました。
菖蒲御前は絶世の美女です。
頼政も喜びましたが、帝は1ついじわるをします。
美女12人の中から菖蒲御前を選べというのです。
そのとき頼政が詠んだ歌が
「いずれ菖蒲か杜若」
みんな美しいからわからないということです。
しかし、頼政は菖蒲御前を選び当ててお嫁に迎えることができました。
それでは「頼政」をご覧ください。