チョウが舞うお庭を作ろう!~バタフライガーデン~

こんにちは!

はとです!

 

秋のガーデニングシーズンですね!

最近、おうち時間の影響か、ガーデニングが流行しています。

植物を育てていて、チョウが来てくれたら嬉しいですよね!

今日は最近ひそかに流行っている「バタフライガーデン」を紹介します。

バタフライガーデンとは

バタフライガーデンは、その名の通りチョウが主役のお庭です。
広い意味でビオトープ*1の1つです。

チョウが集まると、チョウやチョウの幼虫をエサにするハチやクモなどが集まり、またそれらをエサにする生き物が集まって、かなりにぎやかになります。

バタフライガーデンの作り方

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蜜源植物で呼ぶ

バタフライガーデンを作るには、チョウを呼ぶお花を植えなければなりません。
チョウの成虫は、お花の蜜を吸っていきています。
チョウの成虫が蜜を吸うためのお花を、蜜源植物と言います。
蜜源植物の例として、アサギマダラが好きなフジバカマやジニア(百日草)などの植物があげられます。
しかしながら、園芸植物では品種改良しすぎてあまり蜜がない植物も多いので、少し難しいかもしれません。

チョウを育てる

また、もう1つチョウを呼ぶ方法として、チョウの幼虫が好きな植物を植えるという方法があります。
例えば、みかんやレモンなどのカンキツ類は、アゲハチョウの幼虫のエサになるので、よくやってきます。

蜜源植物を育てるよりも、幼虫の食草を育てたほうが、街の中などではうまくいきやすいです。

どの植物を選んだらいいのか

チョウを呼ぶ植物を選ぶために、まずはどのチョウを呼びたいかというのを考えなくてはなりません。
チョウにもいろいろいます。
アサギマダラ、アゲハチョウ、カラスアゲハ、モンシロチョウ、ツバメシジミなど、かなりの種類がいます。
チョウの幼虫は、基本的に偏食なので、アゲハチョウの幼虫はカンキツの葉しか食べませんし、モンシロチョウの幼虫はアブラナ科の葉しか食べません。

まずは、住んでいる地域にどんなチョウがいるのかを調べてみましょう!

チョウの情報はネットでも調べられますし、図書館に行けばたくさん本があります。

おすすめの本は「バタフライガーデン入門」です!
チョウや花のことをけっこう詳しく書いてあります。

 

 

カンキツでつくるバタフライガーデン

私はアゲハチョウのような大きなチョウが好きなので、コミカンを置いてみました。
山口県はみかんの産地なので、カンキツを育てる環境としては悪くないはずです。

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アゲハチョウの幼虫。若い頃は鳥のフンに擬態している

数日経つとさっそく葉が食べられはじめます。

いつの間にかアゲハチョウが卵を産んで、少し大きくなっていたようです。
今回は、小さなコミカンに2匹のアゲハチョウの幼虫がついていました。
食欲がすごいので、おそらく2匹が限界でしょう。

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アゲハチョウの終齢幼虫

しばらくすると、よく見る緑色のアゲハチョウの幼虫になります。
このころになると、鳥に狙われて気づいたらいなくなっているということがよくあるので、成虫にさせたい方は防鳥ネットをかけておくといいです。

 

アゲハチョウの羽化

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アゲハチョウの羽化

アゲハチョウの終齢幼虫(緑色になったやつ)は、途中でいなくなることがあります。
どうやらさなぎになるときに大移動するようです。

コミカンから少し離れたカラタチ(カンキツ類)の苗でサナギになっていました。

そして、きれいなアゲハチョウに羽化しました。

けっこう感動的な瞬間です。

アゲハチョウは羽化したあと、しばらく翅をパタパタさせて翅を乾かしてから飛び立ちます。

 

注意

あたりまえですが、バタフライガーデンで農薬をつかうことはできません。
チョウが死にます。

基本的には有機農法になるので、少し植物を育てる難易度は上がります。

また、花をつかせるためにはある程度の日光が必要なので、日があたりづらい場所ではあまりうまくいかないかもしれません。

ガーデニングに慣れてきたら、もう1つ上のステップに挑戦してみましょう!

 

*1:ビオトープは特定の生物群集が生存できるような、特定の環境条件を備えた地理的な最小単位