長く効く殺虫剤〜ネオニコチロイド系殺虫剤〜

こんにちは！

はとです！

今日は殺虫剤の中でも新しい部類の殺虫剤

「ネオニコチロイド系殺虫剤」について書いていきます。

ネオニコチロイド系殺虫剤は、ニコチンを人工的に作った殺虫剤です。

タバコの成分として知られるニコチンですが、その殺虫成分は昔から知られていて農薬として使われていました。

しかし、ニコチンは人間にも有害なため、人間には無害なニコチンとして開発されたのがネオニコチロイド系殺虫剤で、1990年代に市場に出回り始めました。

この殺虫剤は水に溶けやすく、水と一緒に根から植物に吸収されます。

植物に吸収されたネオニコチロイドは植物全体に広がります。

ネオニコチロイドが含まれた葉や植物の汁を昆虫が食べたり吸ったりすることで、昆虫を殺すことができます。

ネオニコチロイドはピレスロイド同様昆虫にとっては神経毒ですが、人にとっては無害と言われています。

ネオニコチロイド系殺虫剤の特徴は、合成ピレスロイド系殺虫剤に抵抗性がついてしまった昆虫に対しても効果があります。

また、ネオニコチロイド系殺虫剤は植物内に長く残ることも特徴で、数ヶ月間殺虫効果があるものもあります。

ネオニコチロイド系殺虫剤は、ピレスロイド系殺虫剤と一緒に使用されることが多いです。

この殺虫剤には、いまだ噂レベルですがよくない話があります。

アメリカでは、ネオニコチロイド系殺虫剤を使用してからミツバチの集団失踪事件が起こったり、日本でも川から鳥や魚がいなくなったりという事件が起こっています。

これはかつてのDDTという薬剤を彷彿とさせるもので、今後の研究によってはいつか使用できなくなる可能性があります。

DDTについては、リンク先の本を読んでみてください。

ヨーロッパではネオニコチロイド系殺虫剤を規制されている国もあります。

特にフランスでは全面禁止しています。