殺虫剤の種類ってどんなものがあるの?
こんにちは!
はとです!
花や野菜を育てるときに、必ず問題になるのが害虫です。
害虫は、多くの場合殺虫剤で殺すことが多いです。
今日はそんな殺虫剤について書いていきます。
殺虫剤の種類
殺虫剤はさまざまな種類に分けられます。
まずは、大きく2種類に分けてみます。
1.とりあえずなんでも殺す殺虫剤(非選択性殺虫剤)
アースジェットやベニカXファインスプレーなど、合成ピレスロイドやネオニコチノイドなどの薬剤を主成分とした多くの殺虫剤が該当します。
これらの殺虫剤は、ゴキブリやアブラムシなど、なんでも殺せる能力を持っているため、対象とする害虫を考える必要がなく、初心者でも使いやすい殺虫剤です。
薬剤が早く分解するものから、長く効果が持続するものなど、かなり多くの種類があります。
しかしながら、このような殺虫剤は、クモやハチなどのいわゆる天敵までも殺してしまうため、天敵の数を減らしてしまいます。
また、殺虫剤が効かない個体が出現することにより、防除が難しくなってしまうデメリットがあります。
例えば、ゴキブリは昔の殺虫剤に対して抵抗性を持ってしまったため、年々殺虫剤が効かなくなっています。
とりあえずなんでも殺す系の殺虫剤は、便利ですが使いすぎには注意です。
ほかの防除方法と組み合わせるなどして使う頻度を下げたり、使い方や使う時期を工夫して使うと良いです。
2.標的となる虫を殺す殺虫剤(選択性殺虫剤)
この殺虫剤は、チョウの幼虫やゴキブリなど、標的とした虫のみを殺す殺虫剤です。
葉の上にある毒素を害虫が葉と一緒に食べて殺すものや、根や葉などから植物の中に薬剤を浸透しておいて、害虫が植物を食べた時に一緒に毒も食べて殺すタイプがあります。
有名なものだと、BT剤があります。
BT剤はバチルス・チューリンゲンシス(BT)という菌類の毒素を使用しているのですが、このBTはチョウの幼虫にのみ殺虫効果を発揮します。つまり、チョウしか殺さないのです。
チョウの幼虫の天敵となるクモやハチには効かないので、クモやハチなどの天敵とあわせてチョウの幼虫を殺すことができます。生態系も壊しません。
しかしながら、このような殺虫剤は多くありません。むしろかなり少ないです。
また、たくさんの害虫を殺したいときはあまり使えないので、使いどころを勉強しないといけません。
次に、昆虫の侵入経路によって分類します。
1.接触殺虫剤
その名の通り、虫が薬剤に触れることによって殺すことができます。
これはかなり多くの殺虫剤が該当します。
直接薬剤に触れた場合にしか効果が現れないものもありますが、薬剤がまかれた場所に虫が触れただけでも効果があるものもあります。
2.食毒剤
虫が植物と一緒に食べることによって毒が体内に入って殺すことができる殺虫剤です。
前述のBT剤がこれに該当します。
食害がすぐに止まるので、被害防止に役に立ちます。
3.浸透性殺虫剤
根・茎・葉などから植物体に浸透する薬です。植物を食べる虫のみを殺すことができるので、ターゲットをしぼりやすい殺虫剤です。
長期間薬剤の効果が残るものが多いのが特徴です。
植物の中に薬剤が残るので、収穫までの日数短い場合は使えない場合があります。
4.燻蒸剤
ガス状の殺虫剤で、呼吸と一緒に薬剤を吸い込むことで殺すことができる殺虫剤です。
バルサンが当てはまります。
燻蒸剤は、密室で行うときは人が中にいないことを確認してから行いましょう。
使用前にかなりおおがかりな準備が必要になることもあります。
最近の殺虫剤は、1種類の侵入経路だけでなく、さまざまな侵入経路を組み合わせて虫を殺すものが多くあります。
今回は殺虫剤の基礎的な知識を紹介しました!
殺虫剤はさまざまな種類がありますので、よく考えてから使いましょう!
できれば別の防除方法と併用して、できるだけ使わないようにしていきましょう!