都会の人は冷たい?~心理学~
こんにちは!
はとです!
今日は、研修などで紹介されることも多いとある事件を題材にしようと思います!
1964年、米・ニューヨークでキティ・ジェノヴィーズという女性が殺害される事件がありました。
キティさんはその日、仕事で明け方に帰路につきました。
自宅近くの駐車場から自宅まで向かっている最中に、
モーズリーという男に突然背中を刺されたのです。
刺されたとき、キティさんが悲鳴をあげると
近くのアパートの1人の住人が窓を開けて、
キティさんを離すように怒鳴りました。
モーズリーはその声に反応して、キティさんから離れて自分の車に向かいました。
しかし、怒鳴ってきた住人の窓の明かりが消えると反転し、
逃げようとしていたキティさんを再び刺したのです。
キティさんは再び悲鳴をあげました。
モーズリーは、近くのアパートの窓に明かりがつくのを見ると、
自分の車に乗って逃走しました。
キティさんは、けがの影響でその場から動けずにいました。
そこにまた、モーズリーが戻ってきて首などを刺して致命傷を与えました。
その後、同じアパートに住む男性が警察に通報しましたが、
キティさんは亡くなってしまいました。
かなり凄惨な事件でしたが、この事件が注目されたのは、目撃者の数でした。
キティさんの悲鳴などで、38人もの人がこの事件に気づいていたにも関わらず、
誰一人として、警察や救急に通報しませんでした。
それどころか、部屋から怒鳴ることはありましたが、
助けに向かう人すらいませんでした。
これは「傍観者効果」として、社会心理学としては有名な現象です。
誰かが困っているとき、周りにたくさん人がいると、
人は誰かが助けるだろうと考えて、助けないという現象です。
責任が大勢に分散してしまうことや、他人からマイナス評価に対する懸念から
助けられないというものです。
電車やバスなどで、席を譲りたいが、迷った末に譲らなかった。
そんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それは、ほかの人からどう思われるかを考えてしまうといったことも
影響しています。
誰かが助けると思っても、助ける人はいない!
他人の目を気にせず、1歩踏み出してみましょう!