先進的でレトロな駅~新山口駅~
新山口駅とは
新山口駅は、1900年(明治33年)に小郡駅として開業し、昨年120周年を迎えました。
山口市と旧小郡町の合併が具体化してきた2003年に、旧小郡駅は新山口駅と駅名を改称しました。(山口市と旧小郡町の合併は2005年)
新山口駅は、山陽本線、山口線、宇部線、さらには山陽新幹線が乗り入れており、
山口市の玄関口となっております。
2020年からは、九州・山陽新幹線の「みずほ」の一部列車が停車することになりました。
みずほが停車するのは、山口県では唯一の駅です。
湯田温泉、津和野方面の観光地へのアクセスの駅となっております。
ただ、新幹線と山口線の接続があまりよくないので、新幹線降りてから30分くらい待たないと山口線が来ないということもけっこうあります。
おでかけネットで松江・鳥取方面の経路を調べると、
岡山駅で乗り換えの「やくも」が出てくるくらいです。
これは正直もうちょっと接続が良くなればいいのになと思うところではあります(笑)
先進的な壁面緑化
最近、山口県内のJR西日本の駅がリニューアルされましたが、新山口駅もリニューアルされた駅の1つです。
まだまだ、駅周辺の開発が進んでいるので、楽しみな場所です。
そんな新しくなった新山口駅の大きな特徴は、自由通路にある壁面緑化です。
なんと、コンクリートでできた通路にたくさんの植物が生えているのです。
これは、パトリック・ブラン氏が多くのボランティアの協力のもと作り上げた国内最大の壁面緑化です。
この壁面緑化には、135種類、1万7000株にのぼる植物が山口県内で採集され、2年間にわたって地元の園芸関係者の圃場にて培養されました。
植物は二層構造の特殊なフェルト内に植えこまれており、上部の灌水パイプから1日に数回水が流れます。
灌水に用いられている水は、駅の屋根で集めた雨水と井戸水を地下にある貯水槽に溜めたものを利用しており、とてもエコな駅です。
昨今の環境問題で、さくらまち熊本など最近の商業施設などでは、壁面緑化をするところがとても多くなっています。
その中でも、地元の植物を使用し、地元の方と協力してこの壁面緑化を作っている新山口駅は先進的な駅だと思います。
レトロな1面
壁面緑化はかなり先進的でありますが、新山口駅はレトロな1面もあります。
前述の通り、新山口駅は「SLやまぐち号」の始発駅となっております。
「SLやまぐち号」は、新山口駅と島根県の津和野駅を結ぶ観光列車です。
(現在はSLのメンテナンスのためDD51機関車が牽引しています。)
SLは国鉄時代のもので、いわゆるレトロです。
山口線が乗り入れる1番乗り場では、SLに合わせたホームにデザインされています。
ライトがランタン風になっていたり、黒を基調としたシックなホームとなっています。
ホームのいたるところに、SL関連のものがおいてあります。
また、新山口駅の駅の奥には転車台があります。
赤い矢印のところが転車台です。
ちなみに山口線は全線非電化区間なので、キハ40系気動車が使用されています。
駅スタンプ
新山口駅の駅スタンプはSLが描かれています。
現在は開業120周年のスタンプが置いてあります。
今回は山口の玄関口、新山口駅をご紹介しました!
山口に来るときは、ぜひ新山口駅を探検してみてはいかがでしょうか