意外と知らない!簡単に手に入るオーガニック野菜で使える農薬(BT剤)
最近、意識の高い人やセレブがよく使う「オーガニック」
この意味を理解している方がどのくらいいるのでしょうか
「オーガニック」とは、日本語で「有機」という意味で、
一般的には、有機栽培された作物を指します。
有機栽培とは?
有機栽培とは、化学肥料(8-8-8など)や化学農薬などの化学物質の使用を控え、
有機肥料(牛糞や鶏糞)や天敵(生物農薬)を利用して作物を栽培する方法です。
化学薬品をしようせず、自然にあるもので作物をつくるため、
健康に良いということで注目されています。
この、有機栽培では使用できる農薬というのが決められています。
「ポジティブリスト」という農林水産省が使用を認めている農薬であれば使用可能です。
http://www.yuhyokyo.com/wp-content/uploads/2020/12/201228material_list_name.pdf
有機栽培を行う上で、1番苦労するのが害虫対策です。
化学薬品を使用できないため、ほとんどの農薬が使用できません。
そこで、天敵が活躍します。
例えば、キャベツを育てようと思ったとき。
モンシロチョウの幼虫はキャベツの葉を食べます。
すなわち、モンシロチョウは農家にとって害虫というわけです。
そのモンシロチョウの幼虫を観察していると、中には幼虫の体から黄色いウジ虫のようなものが出てきている場合があります。
アオムシサムライコマユバチと言って、モンシロチョウの幼虫を餌にする小さなハチの仲間です。
害虫を食べるので農家にとっては益虫です。
販売もされています。
しかしながら、アオムシサムライコマユバチなどの天敵は
販売されているところが限られているため、
入手するのが難しいです。
ところが、ホームセンターにも売っている、
有機栽培でも使用可能で優秀な農薬があります!
BT剤(バチルス・チューリンゲンシス)
そこで、ホームセンターでも売っている有機栽培でも使える農薬がBT剤です。
「STゼンターリ顆粒水和剤」です。
BT剤とは、バチルス・チューリンゲンシス(BT)という菌で、
蝶の幼虫の体内に入ると、たちまち毒に変わり、幼虫を殺してしまいます。
BT剤のいいところは、食毒のため天敵に対して影響が少ないと言われているので、
生態系に影響を与える可能性が少ないです。
写真は実際販売されている商品です。
多くのチョウの幼虫に適用できます。
中身はこんな感じです。
この褐色の粉を水に溶かして散布します。
これで厄介なチョウの幼虫を退治することができます!
今、農業や園芸をしている方で、チョウの幼虫、アオムシに困っている方はぜひ使用してみてください!